20 ピアノ部屋の空調管理
日本は四季があり、バラエティ豊かな季節を感じられ、
春はサクランボ 夏はスイカ 秋は巨峰 冬はみかんと
食いしん坊の私には、天国のようですが、
ピアノ視点では少し事情が変わってくるようです。
何しろ、温度差は冬はマイナスから、
夏は40度近くまでと幅広いのも、然る事ながら
湿度にいたっては、冬の数%から、梅雨の100%と、
とんでもない差を一年単位で、
サイクルしているのですから、
かなり過酷な状況なのは想像できると思います。
温度差で弦は金属ですからわずかに伸び縮み、
湿度差では響版の伸縮が起きています。
調律師さんいわく、温度よりも湿度のほうが厄介との事、
日本でのベストな環境は、ズバリ
湿度50% およそ室温23度だそうです。
とくに冬の過乾燥により、ピンが閉めにくくなったり、
最悪響板が割れたら、アウトだそうです。
また夏場は温度差も、部屋に入る前は、40度近く、
弾くときはエアコンで25度となると、もはや一年のサイクルどころか、
毎日温度差を食らっていることに、、、
エアコンを入れるシーズンは、
ピアノの蓋を全閉にするだけでも
随分狂いが少ないようです。
あと冬場の過乾燥対策には、
金魚蜂や観葉植物などでもかなり
軽減できるようです
ちなみに当教室では、除湿機で60〜55%でのオート運転
と加湿器上限50%でオート停止設定で、
どちらも24時間運転して
温度計と湿度計と、にらめっこしてますが、
なんとか落ち着いています。
ちなみに加湿器は超音波式ですと、床が水浸しになる事があるので
目を離して連続使用する場合は、安全面で
気化式をお勧めしておきます
夏場は加湿器は停止して除湿機のみですが、
それでも気を抜くと、半日で除湿機のタンクいっぱいで、
停止したままで、あっという間に、
湿度70とかになってて
よくびっくりしてます。
現在防音室内に一つ、待合室にも一つ使ってキープしてます。
日本の湿度は、季節でかなりばらつきがあり
ピアノ持ちは以外に大変なのです
最近ですとタンク捨てなしの、連続排水なんて除湿機も
出てるみたいです。うらやましい、、、
自分の楽器とは、これから一生の付き合いを、
する訳ですから、一度ピアノ部屋が、どうなっているか、
調律師さんと相談してみると、良いと思います。
次章 21 行きも帰りも同じルートになっている
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